日本聖書協会総主事の渡部信氏は、新翻訳聖書は次世代にと、5月15日に東京で開いた聖書事業懇談会で語った。日本聖書協会による新翻訳聖書は2018年に完成を目指している。『新共同訳聖書』の刊行から31年を経ての新訳だ。それまでの聖書は『口語訳聖書』が1955年、『文語訳(大正改訳)聖書』が1917年、初めての聖書『文語訳(明治訳)聖書』が1887年。ほぼ30年ごとに新翻訳が出されているが、それは計画的にされてきたのではないが、偶然ではない。言葉と共にある時代に即し、聖書の研究の成果を反映するための新翻訳に必要な時間ともいえよう。
↧