2年前の本紙(2012年6月16日付)で報じた日基教団玉川平安教会の牧師と信徒間での裁判。あれから2年を経過した今も双方の主張が折り合うことはなく、「和解」「収束」とは言い難い事態に発展している。先の裁判で被告となった信徒を含む67人が原告となり、今度は2人の牧師を訴えたのだ。
前回の裁判は、同教会牧師である藤田義哉と山口隆康の両氏が、「藤田牧師のセクシャルハラスメントについて」(2008年11月)、「玉川平安教会の現状と山口隆康牧師について」(09年8月)と題する文書を頒布した信徒に対し、「人格を蹂躙するかのごとき不穏当な表現を用いて批判する行為」だとして、10年に文書の頒布、告知の差し止めを求めて訴えたもの。
東京地裁は、被告側が同旨の文書について「頒布又は内容の告知をしない」こと、原告が「その余の請求を放棄する」ことなどを含む和解案を提示し、12年5月24日、和解案を双方が受け入れるかたちで収束が図られた。
しかし、その後も教会総会は開催されず、役員の改選や予算・決算の承認も行われなかったことを受け、教会規則第11条2項の現住陪餐会員にあたる67人が原告となり、新たな民事裁判を起こすこととなった。第1回公判は12月16日。
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【画像】 日基教団玉川平安教会 〝総会の開催と役員の改選を〟 信徒67人が牧師を提訴 2014年11月22日
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