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【画像】 ネットポルノの依存性を危惧 キリスト教性教育研究会で報告 2015年9月26日

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 キリスト教性教育研究会(会長・富永國比古=ロマリンダクリニック院長)が主催する第8回公開研究大会が8月14日、自由学園(東京都東久留米市)で行われた。
 今回は「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)時代の性教育」をテーマとし、飯島正治(福島医療専門学校校長)合川勇三(埼玉県立精神医療センター精神科医師)の両氏がそれぞれ、「SNS時代の性的有害情報の現状と対策」「ネットポルノ依存について」と題して講演した。
 昨今、リベンジポルノ(復讐するために、別れた女性の裸体画像などをネット上に流出させる)など、SNSによる人権侵害や、出会い系サイトによる性的被害(被害者という認識も薄い)が深刻化している。
 富永氏はテーマ設定の趣旨について、「SNSによって引き起こされる問題を、人格の尊厳を根底から蝕む最悪の文化的影響として認識し、真剣な討議を行いたい」とコメントする。
 飯島氏は、若者が「性」に関する情報源として友人やメディアに頼りがちである傾向を紹介し、スマホやSNSの普及で便利になった一方で失われたもの、高まった危険性について指摘した。
 合川氏はネットポルノの危険性について、場所、量、時間など一定の限界のある「オフライン」のポルノに比べリスクが高く、「いつでも、どこでも、いくらでも、一人で利用することができ、新しい刺激を受け続けることができるので依存性が高い」とし、依存を避ける方策として「ネットの使用制限」「現実を生き抜く力」「リアルな結婚生活を知る」の3点を挙げた。
 「現実逃避する方法があふれる時代の中で、『めんどくさい』現実の世界を生き抜くために、適度な精神的・肉体的ストレスを体験して耐性を習得しておく必要がある」
 同研究会は産婦人科医師、牧師、キリスト教学校教師、大学研究者と共に、アブステナンス(性行動コントロ-ル)性教育の根底を問いつつ、実践の道を探るキリスト教関係者に開かれた研究大会で、今回が8回目となる。


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