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聖書100万冊をキューバの人々に 現状を視察して・渡部信 2014年8月2日

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 1995年のキューバ革命により、社会主義国として独自路線を歩むキューバ共和国。人口1千万を超えるこのラテンアメリカの国民と日本とは、スポーツや音楽の民間交流も良好だが、訪れる機会は少ない。先ごろ同国を訪問、視察した渡部信氏(日本聖書協会総主事)に「聖書」の状況について寄稿してもらった。


【画像】 いのフェス関西2014 シスター×牧師×研究者 教会女子のガールズトーク★ 2014年8月2日

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 今年3月に日基教団東梅田教会(大阪市北区)で開催された「いのり☆フェスティバル関西2014」のメイン企画は「教会女子」によるガールズトーク。終始なごやかムードに包まれた「女子会」の一部を抜粋して紹介する(全文は今月発売の「ミニストリー」第22号に掲載)。

【画像】 聖公会、原発問題の小冊子発行 原子力依存転換、再生可能エネルギー追求 2014年8月9日

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 日本聖公会「原発と放射能に関する特別問題プロジェクト」(野村潔運営委員長)がこのほど、小冊子『原発問題についてのQ&A』=写真=を発行した。
 冊子は、原発、放射能、電力エネルギーなどについて基礎的な知識を教会内外で共有したいとの願いから、同プロジェクトの研究広報チームがまとめ、NPO「チェルノブイリ救援・中部」理事の河田昌東氏が監修した。
 「なぜ教会は原発問題を取り上げるのか」「原子力発電とはどういうもの(原子力の平和利用はありうるのか)」などの疑問から始まり、「原発のコストは安いのだろうか」「原発は雇用を生み出し、地域を活性化させるのだろうか」「原発労働者の実態はどのようなものだろうか」といった疑問について、図表なども用いながら問答形式で問題を整理している。
 最後の「反省と課題」では、1950年代に立教大学が米国から原子炉の提供を受けた時、日本聖公会が積極的にその労をとり、「原子力平和利用」を進めたことを振り返り、「事実をきちんと批判的に見つめ、反省し、そこから新しい歩みをはじめないかぎり、今後の対応のあり方を見誤ることになる」と強調。原子力依存を転換し、再生可能エネルギーを追求することを提言している。
 「はじめに」で同プロジェクトの岩城聰氏は、2012年の日本聖公会第59(定期)総会で決議された声明「原発のない世界を求めて――原子力発電に対する日本聖公会の立場」(冊子にも資料として収録)に言及し、声明についての議論がまだ十分に深められていないと指摘。
 「さまざまな意見が教会にあるのは当然です。中には、原子力発電に反対ではない方もおられるでしょう。しかし、すべての人々に関わるこの問題の性質について学び、議論を深め、キリストの福音の立場とは何なのかを話し合うことはとても必要なことではないでしょうか」と述べ、冊子をたたき台として利用することを呼び掛けている。
 冊子は1部50円(送料別)。問い合わせは、同プロジェクト事務局長の池住圭氏(郡山聖ペテロ聖パウロ教会セントポール会館・℡024・953・5987)まで。

【画像】 秘密保護法とどう向き合う 委縮せず情報公開請求を 2014年8月9日

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 昨年12月に成立した「特定秘密保護法」。同法によって教会の信仰告白と宣教活動の自由に対する侵害がもたらされる恐れがあるとして、日本キリスト教会東京中会靖国神社問題特別委員会(木村治男委員長)が弁護士の井堀哲氏(安倍靖国参拝違憲訴訟の弁護団事務局長、日本バプテスト連盟八王子めじろ台教会会員=写真)を招き、「特定秘密保護法の闇――教会はこの法律とどう向き合うのか」と題する講演会を7月18日、同教会蒲田御園教会(東京都大田区)で開催した。約30人が出席した。
 同氏は特定秘密保護法について、秘密の範囲、秘密の期間、人的管理・適性評価、罰則強化という四つのポイントを解説。
 特定秘密の有効期間は5年が上限だが、更新可能(30年)で、内閣の了解で最大60年の秘密指定が可能であり、七つの項目に関しては60年を超えて永遠に秘密の指定が可能であることなどを説明した。
 2007年~2011年の防衛秘密の指定5万5千件のうち、秘密指定が解除されたのは1件で、4万3千件が廃棄されたことを示した上で、「秘密指定して、ある一定期間が過ぎたら廃棄、ということになりかねない。秘密指定された後に、その秘密を保護するのであれば、それをしっかり記録にとどめさせるという活動がむしろ我々にとって重要ではないか」と提言。「秘密指定させないことや情報公開請求することも重要であるが、廃棄したら闇の中。それをさせない努力が絶対的に必要」と強調した。
 また、同法の問題点として、①何が秘密か分からない、②なぜ秘密にすべきなのか分からない、③いつまで秘密なのか分からない、④いつ、誰が、いかなる理由で調査されるのか分からない、⑤何が処罰の対象か分からない、⑥知る権利(メディアを含めた)の侵害――という6点を指摘。
 安倍政権が強調する「愛国心」「武力による平和」「スパイ防止」という考え方は、キリスト教の「神への愛、隣人愛」「平和主義」「国際協調主義」に反するものだとし、「礼拝を守ったり信仰に基づいて行動をとることが、特定秘密の秘密に抵触する可能性がある」と危惧。教会が調査を受ける可能性についても言及した。
 「このような法律ができてしまった後で、わたしたちは何に従って戦うのか。『国の法律だから守りましょう』という発想になってよいのか」と問い、「戦争に向かうであろう国家の動きや、秘密を隠して民主主義を破壊したり、情報収集して人のプライバシーを暴いたりする動きに対して、毅然として〝ノー〟と言っていくことが必要」と主張。
 「一番怖いのは委縮してしまうこと」と述べ、あきらめずに情報公開請求していくことが大切だと強調した。


【画像】 日本キリスト教連合会 池住義憲氏が「積極的平和主義」を考察 安倍政権に〝ノー〟 2019年8月9日

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 安倍晋三首相の「積極的平和主義」とは何を意味するか。「積極的平和主義の『積極的』とは何か――キリスト者として」と題して、平和学や開発教育の研究を行っている池住義憲氏(立教大学大学院教授=写真)が7月10日、日基教団富士見町教会(東京都千代田区)で講演した。日本キリスト教連合会(岡田武夫委員長)が主催した。

【画像】 日本ルーテル神学校 臨床牧会教育を他教派に開放 霊性についての研究・講座も 2014年8月16日

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 日本ルーテル神学校(東京都三鷹市、石居基夫校長)はこのほど、教会を力づけ、牧師の牧会力を高め、信徒の霊性を養うことを目的とした附属研究所「デール・パストラル・センター」(DPC)を開設した。7月26日に「スピリチュアルペインとそのケア」をテーマに、創立記念シンポジウムを日本福音ルーテル東京教会(東京都新宿区)で開催した。

【画像】 WCC議長が官房長官と面会 声明携えメッセージ伝える 2014年8月16日

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 世界教会協議会(WCC)のオラフ・トヴェイト総幹事が入院のため来日を延期したことを受け、張裳(チャンサン)議長らは8月4日、総幹事代理として首相官邸を訪れ、菅義偉内閣官房長官と面会した。7月にWCC中央委員会で採択された「核から解放された世界に向けて」「日本国憲法第9条の再解釈について」の2声明を手渡すのが目的。今回の訪問に同行したのは、西原廉太(WCC中央委員)、加藤誠(日基教団世界宣教幹事)、上田博子(日本キリスト教協議会=NCC=前総幹事代行事務取扱)、野口陽一(庭野平和財団専務理事)の各氏。
 約20分間の面会で張議長は、「核兵器は、真の平和とはまったく相容れない」とした上で、「WCCは、日本のキリスト教諸教会の倫理的誠実さとスピリチュアルな強さを認め、また感謝する。日本の教会は、少数者ではあるが、日本の人々に光と希望を灯す燈台として、日本社会における重大な諸課題に対してメッセージを発する存在であると確信している」と述べた。また、日本政府に対して「被災したすべての地域における人々の健康をより確実に守ると共に、すべての原子力発電所を段階的に廃止するよう」求め、「日本の指導者の方々が、世界の平和を推進してくださるよう期待する」と伝えた。
 菅官房長官は、WCCをはじめ日本の諸教会による被災地支援に謝意を表し、政府としては「あくまでも憲法9条、平和主義の枠内で、集団的自衛権を限定的に考えている。日本の世界の平和に対する思いは、まったく変わっていない」と応答した。
 西原氏は「世界約5億のキリスト者の目が、日本政府の動向に注意深く向けられていることを、少なくとも菅官房長官が明確に認識したことは、きわめて重大なことだった」と評価した。
 トヴェイト総幹事は8月1~7日、仙台・東京・広島・京都を訪問する予定だったが、本人の緊急入院のため東京と京都で予定されていた講演会は中止となった。
 WCCの金東聖(キムドンソン)アジア担当幹事は、今回の訪日はWCCとしての公式な行事であり、総幹事の来日予定についてはすでに検討を始めていると明かした。

為政者たちに断固として否を 日基教団と在日大韓基督教会が平和メッセージ 2014年8月16日

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 日基教団総会議長・石橋秀雄氏と在日大韓基督教会総会長・趙重來氏は連名で8月1日、「2014年平和メッセージ」を発表した。
 メッセージは、安倍政権が集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行ったことに触れ、「これによって、日本国は、政府の決定によって、ついに『戦争に軍事力で加担できる国』となる」と主張。
 安倍首相や、現役閣僚、与党国会議員たちによる靖国参拝が相次いでいることについて、「アジア諸国だけでなく、国際的にも広く批判を巻き起こしています」と述べた。
 「河野談話」の見直しが進められていることについては、「戦争責任に対する歴史的反省を忘却する歴史修正主義的な行動として、韓国で大きな非難を呼び起こしています」と強調した。
 また、ヘイトスピーチの問題について、「これを規制する動きは全く見えません。むしろ、常に『言論の自由』が規制を不可能にする大義名分として取り沙汰されます」と述べた。
 その上で、「アジア・太平洋戦争の責任に対する罪責告白を神の前に想起し、かつての誤った道としての戦争がもたらした測り知れない犠牲と悲劇を深く心に刻み、平和の主イエス・キリストによる和解と平和を祈り願い」、次の5点を表明した。


 1、わたしたちは、人々の心に「敵」への恐怖心と憎悪を煽って、軍事大国としての国のかたちと誇りを発揚させようとする安倍晋三首相をはじめとする為政者たちの路線に対し、信仰と良心に従って断固として否を唱えます。
 2、わたしたちは、集団的自衛権の行使についての閣議決定の即時撤回と、現行平和憲法の維持、そして北東アジア諸国との平和的な対話を強く望みます。
 3、わたしたちは、「従軍慰安婦」問題に関する日本政府の責任回避的な姿勢に抗議し、一日も早く被害者女性たちに日本政府による真実な謝罪と公的な補償がなされることを求めます。
 4、わたしたちは、二つの敵対するものを十字架のもとに和解へと導かれる平和の主イエス・キリストに従う信仰的立場から、繰り返されるヘイトスピーチに対して断固抵抗するとともに、日本政府にそのような暴力を防ぐための早急な公的な対策を強く求めます。
 5、わたしたちは、周辺諸国を挑発してやまない今日の政府閣僚による靖国神社参拝に強く抗議します。


【画像】 「聖書クイズ王決定戦」開催 優勝は神学校OB・OGチーム 2014年8月16日

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 日本聖書協会(渡部信総主事)は7月21日、「第1回聖書クイズ王決定戦・東京」を銀座フェニックスプラザ(東京都中央区)で開催した。クイズを通して楽しみながら聖書の世界に親しんでもらおうと、広く聖書愛読を推奨することを目的に、初めて企画されたもの。
 高校生聖書伝道協会(hi-b.a.)、キリスト新聞社、カトリック新聞社、新生宣教団、教文館、日本キリスト教団出版局、日本キリスト教協議会(NCC)教育部、女子パウロ会、日本CGNTV、いのちのことば社が協賛団体として名を連ねた。
 全国各地から教職者や信徒、学生などが家族、友人を連れ添い3人1組で応募し、全11組33人が優勝賞品の長崎旅行(2泊3日)をめぐり熱戦を繰り広げた。中学生から高齢者まで、幅広い年齢層が参加した。
 クイズは、「ノアは箱舟から降りる前に烏と鳩を合計4回放した。○か×か」「創世記4章に出てくるエデンの東ノドに住んだ人物の名前は?」など、○×、選択、ビジュアル、筆記というさまざまな形式を交えながら出題され、予選ステージで3チームに絞られた。
 決勝ステージでは、勝ち抜いた3チームが早押しクイズで対戦。先に10ポイント獲得した東京神学校のOB・OGによるチームが、初代「聖書クイズ王」に輝いた。同チームの1人は、「新婚旅行で行けなかった長崎に、期せずして行けることになって嬉しい」と語った。2位にはバイブルハウス南青山の商品券3万円、3位には「アートバイブル」セットが贈られた。キリスト新聞社からは、聖書カードゲーム「バイブルハンター」も贈られた。
 予選と決勝の合間には、一般観覧者も含め約80人の参加者による個人戦や、シンガーソングライターのMigiwaさんによるミニライブも行われた。
 同協会はこれまでも、クリスチャン音楽家を招いた「聖書と音楽の出会い」や各種セミナー、講演会などを各地で開催してきたが、今後は「聖書クイズ王決定戦」も北海道、関西、九州など各地で開催していく予定。

【画像】 『前田敦子はキリストを超えた』著者 社会学者・濱野智史さんインタビュー 〝アイドルは人間をとる漁師〟 2014年9月6日

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 『前田敦子はキリストを超えた』(ちくま新書)という挑戦的なタイトルで物議をかもした社会学者の濱野智史さん。実は「アイドルをつくるアイドル」をコンセプトとする新生グループ「PIP」(Platonics Idol Platform)のプロデューサーでもある。あっちゃんこと前田敦子(元AKB48メンバー)がキリストを〝超えた〟という実感は今も変わらない。日本特有のアイドル文化に宗教的構図を見出すその真意に迫った(全文は「ミニストリー」最新号に掲載)。

〝河野談話を発展させたい〟 8・15東京集会で渡辺美奈氏 2014年9月6日

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 「日本軍『慰安婦』制度が問うていること」と題して、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)事務局長の渡辺美奈氏が8月15日、「第41回 許すな!靖国国営化 8・15東京集会」で講演した。会場の在日本韓国YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)に約130人が集った。
 「慰安婦」問題の解決に向けた取り組みを行っている渡辺氏は「河野談話」について解説し、その中の「慰安婦の募集については......官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった」という文言が、安倍政権が事実として認めたくない部分であると指摘。第一次安倍政権が2007年に「政府が発見した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述も見当たらなかった」という内容の答弁書を閣議決定していることを示した上で、今年6月に発表された河野談話の検証結果の問題点を指摘した。
 「『業者が強制的に連行したのであって、日本政府には責任がない』という認識を作ろうとしているのが今の安倍政権」とし、「連行して管理して、最後は置き去りにした性奴隷システムを作った全体の責任を問わずに、連行の初めのところだけを否定しようとしている」と述べた。
 同氏は、河野談話が「女性に対する暴力が、本人たちの意思に反してなされた」ということを認めている点を評価しつつ、欠けている点として、「『軍の主体性』が非常に弱い」と指摘した。
 また、「慰安婦」制度は人権侵害だと強調した上で、「当時は合法だった」と社会に理解されてしまう余地を河野談話は残しているとし、「河野談話をもう一歩発展させたい」と述べた。
 wamは戦時性暴力の被害と加害を集めた日本初の資料館。8月10日には、「朝日新聞『慰安婦』報道の検証をめぐる一連の報道に抗議し訴えます」との要請文を発表。政府に対して「慰安婦」制度についての第三次政府調査を求め、証拠文書の検証や被害者証言の収集などを行い、「『慰安婦』制度の実態について更なる真相究明を行うべき」と訴えた。
 集会は、同集会実行委員会(荒井克浩代表)が主催し、日本キリスト教協議会(NCC)靖国神社問題委員会と東京地方バプテスト教会連合社会委員会が後援した。

教皇が韓国を司牧訪問 アジアの若者と交流、朝鮮半島統一を祈る 2014年9月6日

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 教皇フランシスコが8月14日、京畿道城南のソウル空港(軍用空港)に到着した。教皇の来韓は1984年と89年のヨハネ・パウロ2世以来で3回目。
 教皇は同日、青瓦台(大統領府)で朴槿恵大統領や公職者らを前に演説し、平和への努力を呼びかけた。韓国聯合ニュースなどが報じた。
 教皇は「平和は単純に戦争がないということではなく、正義の結果だ。正義は許しと寛容、協力を通じて不義を克服することを求める」と説き、「われわれ皆が平和を築くために献身し、平和のために祈り、平和を実現させるという決意を固めることを願う」と述べた。
 教皇は15日午前、大田(テジョン)のワールドカップ競技場で韓国の信者たちとの最初の出会いとなるミサを司式した。競技場には5万人の信者が詰めかけた。
 バチカン放送(日本語電子版)によると、カトリック教会の典礼暦で「聖母の被昇天」の大祝日のこの日、教皇は説教で、韓国のキリスト者たちが社会の様々な場において精神的刷新のための寛大な力となっていくことができるよう、聖母の保護を祈った。
 ミサの後半、正午のアンジェラスの祈りの際、今年4月に韓国で起きたフェリー「セウォル号」転覆事故の被害者を心に留めた教皇は犠牲者の冥福と共に、遺族と支援者に神の慰めと支えを祈った。
 教皇は、大田の大神学校で若者たちと昼食を共にした。昼食会に参加したのは、アジア各国18人の青少年たち。教皇と食卓を囲み、若者たちの目から見たそれぞれの国の教会の印象などを語ったという。
 同放送によると、昼食後、教皇は忠清南道唐津郡のソルメ聖地に向かった。
 ソルメは、韓国の最初の司祭で殉教者、聖アンドレア・キム・デゴン(金大建1821~46)の出生地として、巡礼地になっている。
 次いで行われた教皇と若者たちの集いでは、「第6回アジア・ユース・デー」参加者数千人が教皇の言葉に真剣に耳を傾けた。アジアの青年信者を代表して、カンボジア、香港、韓国の若い男女が教皇に信仰生活を語り、いくつかの質問を投げかけた。
 カンボジアの女性が、ポル・ポト政権下の殉教者の存在に触れると、教皇はこれらの殉教者について調査するよう関係者に伝えると約束した。
 韓国の女性は、南北に分断した朝鮮半島の苦しみについて述べた。
 教皇は、朝鮮半島は一つ、一つだが分裂した家族のように分かれている、と話し、何よりもまず北の兄弟たちのために祈り、主に統一を助けてくださいと祈ることだと励ました。

【画像】 「原発ゼロ」以外に生きる道なし 森野善右衛門氏が新「自然の神学」強調 2014年9月6日

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 「原子力と人間を考える――自然と人間の共生」をテーマに、森野善右衛門氏(日基教団関東教区巡回牧師=写真)が8月5日、日基教団梅ヶ丘教会(東京都世田谷区)で講演した。同教団東京教区西南支区社会担当協力委員会(小河由美子委員長)主催の第27回「平和と核廃絶を祈るつどい」での講演。66人が出席した。
 自著『原子力と人間――3・11後を教会はどう生きるか』(キリスト新聞社、2012年)に基づいて講演を行った森野氏。安倍内閣が集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行った7月1日が、「日本の戦後史における大いなる転換の日になるのではないか」と述べ、「わたしたちが今求めるべきものは『安全保障』ではなく、『戦争をしない』ということ。それが『平和』」だと強調した。そしてイザヤ書2章4節を引用し、「まさに戦争の放棄。イザヤの平和預言は今日非常に大きな意味を持っている」と語った。
 神学校時代にディートリッヒ・ボンヘッファーの神学を学んだという同氏は、平和は安全保障の反対であり、相手に対する不信感が戦争を引き起こす、という趣旨のボンヘッファーの言葉を引用。「『平和』は自然にできるものではない。思い切って作り出していかなければならない。信頼感が作られなければ『平和』はできない」と強調した。
 同氏は大学で原子物理学を学び、「自然科学と自然の神学との対話」を生涯の課題としている。「原子力発電の一番大きな問題は事故ではない。放射性廃棄物の問題だ」と述べ、放射性廃棄物は処理する方法も処分する場所もないことから、「廃〝棄〟物」ではなく「廃物=毒物」であり、後世に「負の遺産」を押し付けることになると主張。自然との共存を目指す新しい「自然の神学」の必要性を訴えた。
 人間も自然も神によって創造されたのであり、「自然の神学」は「創造の神学」だと述べ、「神によって創造されたものがどのようにして一緒に生きていくことができるのかを考えるのが、新しい『自然の神学』」だと強調。「原発ゼロ社会を目指すこと以外に、わたしたちの生きる道はない」と訴えた。

聖書の平和主義と日本国憲法

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日本国憲法改定問題が、安倍政権のもとでかつてないほど現実味を増してきている・・・2014年7月1日(火)、安倍政権の閣議決定という驚くべき仕方で憲法解釈変更による集団的自衛権行使容認が決定してしまった。
・・・やはり九条は、日本国民にとってのみならず、全世界の人々の今日と将来にとって極めて重要なものである。これをひとたび失えば、再びこの条文を取り戻すことは至難である。私共は、この国と世界のために、これを広めこそすれ、失うことがないように力を尽くそうではないか。
(本書「あとがき」より)

彼らは剣を打ち直して鋤とし
 槍を打ち直して鎌とする。
国は国に向かって剣を上げず
 もはや戦うことを学ばない。(イザヤ書二章一~五節)

■目 次
第1部 講演・説教
 アジアの平和と日本国憲法の平和主義
 聖書の平和主義と日本国憲法九条
 世界の現実と平和主義の確信
 自衛隊の海外派遣を憂う
 迫り来る改憲の危機に備えて
 今、この時、み言葉に聴く
 キリストの平和
 七つの封印の黙示と証しする信仰
 先だって進む星を仰いで
第2部 随想・短言
 キリスト者と政治
 平和をつくり出す人々
 戦争と平和についての教育の役割を想う
 日の丸・君が代を考える
 森首相の「神の国発言」の根底にあるもの
 昭和天皇の死に際しての覚え書き
 キリスト教の平和主義とは
 キリスト教の平和主義と国家
 日本国憲法九条をめぐる黙想
 九条の平和主義は二十一世紀の希望
 政権交代の新しい時代の中で
 青年の日の原体験
 原発とお金と主イエスの教え
 心を広くして
 知る力と見抜く力とを見につけて
あとがき

【著者】 原田博充(はらだ・ひろみつ)
1938年 佐賀市に生まれる
1968年 京都大学大学院博士課程単位取得退学(文学部、基督教学専攻)
1964年―1965年夏 NCC(日本キリスト教協議会)宗教研究所助手
1966年から京都みぎわキリスト教会(宗教法人、単立)牧師、2014
年3月退任、以後「前牧師」
1967年4月―1968年3月 近畿大学非常勤講師(ドイツ語)
1968年―1991年3月 大阪府立工業高等専門学校講師、助教師、
非常勤講師(ドイツ語、倫理哲学、英語)
1983年―2008年3月 同志社女子大学嘱託講師(聖書)

【著書・論文】
『福音信仰と現実』(新教出版社、1978年)
『初めて聖書を学ぶ人に―福音書とその真理』(日本キリスト教団出版局、2012年)ほか

魔法の粉 中学生大好き! ぐっつぁん先生のメモリアルブック

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ユーモアと感動が詰まった教師人生の記録!

私は障害教師。体の不自由な分、生徒たちには助けてもらいました。階段を降りるとき、「先生、ハイ肩」と言って前に立ってくれます。肩に手を置いて降りるととても楽です。「いたわり」の心を養成するのに少しは役に立ったかもしれません。(第1部「ゴマメの歯ぎしり」より)

父・谷口恭教は2012年11月7日に天に「召され」ました。しばらくは喪失感で一杯でしたが、年が変わってしばらくしてから、ある方から「夫は帰天いたしました」というお知らせの葉書をいただき、「そっか、父はこの世でなすべきことを全てなし終えて、元いたところに帰っていったんだ」と、気持ちが少しほぐれました。そこからこの本に取り組みました。

◇父をご存知でこの本を手に取られている方へ、
  父を思い出してくださる機会になれば幸いです。

◇父のことをご存知ないのにこの本を手に取られている方へ、
  こんな人間がいたんだ、と思っていただければ幸いです。

・・・43年間九州学院で英語の教師としてたくさんの方の人生に関わることを許された父の人生でした。救えた魂は一つだけではなかったと、家族のひいき目でなく思います。(本書「今は天に在る父に捧げる」より)

【目 次】
第1部 ゴマメの歯ぎしり
第2部 ワンショットコラム
第3部 学級あれこれ
第4部 弔 辞―亡き友へ
第5部 英語スピーチ

【著者】 谷口恭教(たにぐち・やすのり)
1931年1月5日 熊本に生まれる
1943年 九州学院中学校に入学
1949年 九州学院高校卒業
同 年 熊本語学専門学校(現熊本学園大学)入学
1951年 同校卒業
同 年 大江高校(現フェイス女学院)講師
1952年 九州学院高校専任教諭となる
1995年 九州学院退職(43年英語教師を勤める)
2012年11月7日 帰天


道徳教科化反対など四つの要請 全国キリスト教学校人権教育研究協議会 2014年9月13日

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 全国キリスト教学校人権教育研究協議会(関田寛雄会長)は8月7~8日、福岡女学院中学・高等学校(福岡市南区)を会場に、「第25回全国キリスト教学校人権教育セミナー」を開催した。「『見えなくされている』人々の声に聴く」をテーマに分科会などが行われ、約110人が参加した。
 総会では、①日の丸・君が代を学校で強制しないで、キリスト者公立学校教員の不起立処分を撤回すること、②朝鮮学校の無償化排除を撤回すること、③歴史教科書採択介入を行政は止めること、④道徳教科化に反対する――という四つの決議を行い、要請書を作成した。
 東京都知事や大阪府知事など9人に宛てられた①では、「国旗・国歌など国家の象徴への忠誠義務は、戦争及び戦争に邁進する国家体制と不可分であったことは、歴史を見れば明らか」とし、「従わなければ処分するという脅迫によって学校教育に徹底されているのは、過去の問題ではなく、現在進められている戦争国家化の一環である」と主張。被処分者の奥野泰孝さんと井黒豊さんは、「キリスト教を信仰し、その信仰に基づいて、君が代への反対を示した人たち」であるとして、処分を取り消し、二度と君が代不起立で処分を行わないよう求めた。
 内閣総理大臣と文部科学大臣に宛てられた②では、「朝鮮高校について至急告示をして就学支援金の支給の対象とすること」「法の速やかな改正によって、各種学校資格がなくとも子どもたちに高等学校レベルの教育を行なっている外国人学校を就学支援金の支給の対象とすること」「すべての段階の外国人学校に抜本的な支援策を講ずること」の3点を求めた。
 文部科学大臣、神奈川県や東京都の教育委員長などに宛てられた③では、「教科書採択は、本来『学校単位』で考えるべき教育内容」であるとして、「実教出版『高校日本史A・B』への採択妨害」と、「育鵬版『新編新しい日本の歴史』の問題性と現場の声を無視した横浜市全市一括採択方式」について抗議し、撤回を求めた。
 文部科学大臣と中央教育審議会議長に宛てられた④では、「戦前の国家主義的道徳教育により、子どもたちや若者を間違った方向へと導いた事実と責任を想起し、歴史の教訓に学び、道徳教育の内容について慎重に検討すべき」と訴えた。

【画像】 「世界コスプレサミット」で休憩所 同盟教団 名古屋福音伝道教会 2014年9月13日

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 航空会社ANA、ニコニコ動画などがスポンサーとなり、外務省・愛知県・名古屋市などが実行委員会を構成する名古屋発の国際交流イベント「世界コスプレサミット」。
 2003年に始まった同イベントは、12年には参加国・地域が20カ国を超えた。12回目を迎える今年は8月2日から3日にかけて、名古屋市中区で開催され、河村たかし名古屋市長が徳川宗春に、大村秀章愛知県知事が徳川吉宗に扮して、22カ国からの代表コスプレイヤーたちと市内繁華街を練り歩いた。
 会場の一角を担うのは大須商店街。大須観音の寺町として発展し、大正時代以来、名古屋随一の賑わいを誇る街である。そんな大須商店街アーケードの中に日本同盟基督教団名古屋福音伝道教会がある。教会の看板には「レイヤーさん無料休憩所・ジオン軍歓迎」と貼り出された。
 教会を町の一大イベントの無料休憩所として提供するという試みである。発案者は、教会員の宮代園香さん。3代続くクリスチャンホームに生まれた。去年、商店街を歩く人へもっと教会を身近に感じてほしいとの思いから、コスプレサミットでの無料休憩所を思いつき、教会に相談。牧師の保浦宏規(ほぼひろき)さん、役員会も提案を快諾。サミット当日、教会は2回の日曜礼拝の後、午後から無料休憩所となった。昨年洗礼を受けた友人と共に宮代さんもコスプレして登場。青年会有志が麦茶を準備。冷房の効いた礼拝堂内では、思い思いのキャラクターに扮したサミット参加者約50人が、十字架を背景に写真を撮ったり談笑したりと、しばしの休息を楽しんだ。
 「教会はパウロのように、キリスト教のアンテナショップとして、見本として商店街にある。だから、商店街を応援することで、教会もまた応援していただければ」と保浦さん。土曜日でも地域の祭りがあれば駆けつけ、率先して搬入や片付けを手伝っている。
 臨床宗教師など宗教の公共性や透明性が問われる昨今、信仰を貫きつつ、伝統のある土地で最先端の文化に切り込んでいく同教会の姿は、地域社会と共に歩み仕える都市型教会のモデルケースとなるかもしれない。

【画像】 性意識の「混乱」か「多様性」か キリスト教性教育研究会で議論 2014年9月13日

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 キリスト教性教育研究会(会長・富永國比古=ロマリンダクリニック院長)が主催する第7回公開研究大会が8月14日、自由学園(東京都東久留米市)で行われた。北中晶子(国際基督教大学教会牧師)、椙井小百合(養護教諭)、高木実(キリスト者学生会=KGK=総主事)、藤田桂子(ジャパンクリエイティブミニストリー=JCM=代表)の各氏が、教会、学校、社会教育の現場から実体験をふまえて報告した。
 牧会的立場から、「正しいかどうか」を超えて、「どんな状況にも神の愛が負けることはない」と伝えるよう努めてきたという北中氏は、タブーを作らず「戻る場所」の余地を残すこと、持続的信頼関係を維持していくこと、常に葛藤しながら成長する存在として学生をとらえることの重要性を説いた。
 椙井氏は、小学5年から関わりをもち始めた少女が、後に傷害致死事件の加害者になってしまった事例を紹介し、「正しいモデル」が不在の現実においては出産シーンを見せて「命の尊さ」を訴えるだけでは足りず、価値観の教育が欠かせないと訴えた。
 高木氏は、「結婚前に性的な関係をもってはいけないという聖書的な根拠」を問う学生に対し、創世記の1~3章から性を動物的な「反応」ではなく、全人格的な「応答」としてとらえる学びを重ねてきたことを報告した。
 藤田氏は「性意識の混乱は悪魔の攻撃」と断じ、未信者による避妊教育では不十分であり、神が定めた性や結婚を尊重し、選択肢の一つとして「結婚まで待つ」という生き方を伝えることが大きな歯止めになると語った。
 参加者を交えた全体討論では、「性同一性障害や同性愛は先天的ものではない」と言い切ってしまうことの危険性について疑問が呈されたのに対し、「配慮し過ぎてブレてはいけない」など、さまざまな意見が交わされた。
 北中氏は、両親からキリスト教的価値教育を受けてきた女性が、結婚後も性に対する嫌悪感を拭えず、夫婦関係がうまくいかなかったことを悔やんでいたとの事例も紹介し、性や結婚を「祝福されたもの」としてとらえることの重要性を強調した。

【画像】 シンポ「ドイツ・アメリカからみるヤスクニ」 P・シュナイス氏「暴力使わずに問題解決を」 D・ラミス氏「日米同盟には大きな矛盾」 2014年9月13日

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 「靖国参拝は『平和の維持』に必要か?!――世界からみるヤスクニ」を主題に、「平和の灯を! ヤスクニの闇へキャンドル行動」(同実行委員会主催)が8月9日、在日本韓国YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)で開催された。延べ500人が参加した。

またも?セクハラで牧師が辞任 ヨハン東京教会 2014年9月20日

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 「日本宣教」を掲げて働く牧師の不祥事が、またも明らかになった。都内でも有数の規模を誇るヨハン東京教会(東京都新宿区)で、セクハラ、暴行、結婚の強制などが常習的に行われていた可能性があるという。韓国のキリスト教メディアが報じたところによると、同教会の女性教職者らは「暴力は献身者たちの間で常習的に起きていた」「代表の金圭東氏夫妻が、婚期になった献身者たちのカップリングを行っていた」「リーダーの意に沿わないと按手の時期が延期されるなどした」と訴えている。
 ヨハン教会連合は大学生や若い信徒を中心に、「日本のリバイバル」を掲げて積極的な伝道活動を展開しており、国内に51の教会と143人の教職者を擁する。
 8月22日、教会のホームページ上で「お詫び」を表明した金氏は、同教会の担任牧師、在韓国の社団法人ヨハン宣教会理事長、在東京の宗教法人ヨハン教会代表理事を辞任。今後は「ヨハン東京教会中心で構成される非常対策委員会にすべてをお任せ」するという。これを受けてヨハン教会連合は9月1日、声明文を発表。金氏の「お詫び」文は謝罪に該当する事件の詳細を明らかにしていなかったが、「性的不道徳行為と身体的被害を加えた一連の事件に対して、自分の過ちと罪に対する責任を認め」たとした上で、「癒しと回復のためにすべての努力を尽くす」などの決意を表明した。


川島堅二氏(恵泉女学園大学学長)の談話
 被害はいずれも5年以上前に起こっている。わたしがヨハン教会の主任牧師によるセクハラ被害を聞き、真偽を確かめるべく教会を訪れたのも5年前である。また、被害女性たちは自分たちの被害を教会離脱の際に複数の教会幹部に相談している。被害そのものも問題だが、被害事実を把握しながら長らく隠ぺいしてきた教会組織の体質そのものが改められねばならない。それはヨハン教会が独自に発展させた「弟子訓練」のシステムで、金牧師が自著の中で「軍隊組織」にもなぞらえているものである。そこでは「弟子」は「師」の命令に絶対的従順が要求される。セクハラのみでなく「木刀で叩く」などの体罰の訴えも報じられているが、わたしも10年に及ぶ脱会者への聞き取りの中で同様な被害を複数聴取している。この教会の組織的体質が、こうした被害の温床になっている。

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