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元気じるしの「神の共働者」へ 更新伝道会大会で棚村重行氏講演 2014年9月20日

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 「日本におけるメソジスト教会――メソジストの信仰に生きた人々」を主題に、更新伝道会(大村栄会長)の第43回大会が8月25~26日、青山学院大学(東京都渋谷区)で開催された。計174人が出席した。
 25日には棚村重行氏(東京神学大学教授)が、「人はどう神に変えられ、変わるのか――J・ウェスレーから『花子とアン』の時代のメソジストまで」と題して講演した。同氏は、救済の神学思想の歴史から見た「神に変えられ、変わるキリスト教的人間観」の三類型として、①福音の慰めを知る「神の恵みのうつわ」モデル、②元気じるしの「神の共働者」モデル、③行け行けドンドンの「神の意志の実行家」モデル――を示した。
 その上で、ウェスレーと「メソジスト宗教箇条」に見る18世紀のメソジストの立場は①と②の統合型で、自力信仰や自力回心の可能性を排除していると解説。そうした理解が19~20世紀前半に北米・カナダ・日本で「悔い改めて信じ、神と共に働き続けていく」という②の福音理解に移っていった歴史を、チャールズ・G・フィニー、D・D・ウィードン、本多庸一、山田寅之助を例に振り返った。
 そして5人目に村岡花子を取り上げ、花子が息子の死後に児童文学の道に進んだことについて、ヨハネ3・16が転機になったとし、「この聖句に満たされ、慰めのうつわに変えられて、天職を見出し、神の共働者に変えられていったのではないだろうか」と語った。
 また、「日本基督教団信仰告白」に示された救済理解の意義を考察。聖化については、①と②の両者の立ち位置を包摂できる幅広い告白になっているとして、「同告白に連なることによって単に教団の多教派の合同を実現する簡単な信仰の合意点の基礎をここに見るだけではない」「宗教改革的な英国教会の信仰を継承し、信仰復興運動と結びつけられた『ウェスレー的・宗教箇条的メソジズム』の回復の土台が据えられているのではないか」と述べた。
 そして更新伝道会の課題は、「同告白の有力な『信仰与党』の一翼の自覚を持ち、この告白の真理に堅く立ち、神によって福音の慰めを深く知る『神の恵みのうつわ』へ変えていただき、元気じるしの『神の共働者』として変わっていく、さらなる三一神の働きの道具として用いられていく決意を新たにしていくこと」だと強調した。


【画像】 折り合いつける「しなやかさ」を 西平直氏が上智人間学会大会で基調講演 2014年9月20日

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 「共生社会を問い直す」をテーマに上智人間学会(瀬本正之会長)の第42回学術大会が8月29日、上智大学(東京都千代田区)で開催された。西平直氏(京都大学大学院教授=写真)が「共生とアイデンティティ――折り合いをつけるということ」と題して基調講演を行った。
 西平氏は、「生きているということは、外界との折り合いをつけていくということ」であるとし、「共生」とは「ズレや葛藤を含めて成り立っている」のであり、「理想的共存」は持続しないと主張。「自分をヴァルネラブルにする(自分が損をする覚悟、痛む覚悟がある)」「双方向になる」「矜持を失わない(一方的な我慢ではない)」という3点が「折り合いをつける」ということだと説明した。
 また、E・H・エリクソンの言う「アイデンティティ」とは「自己同一性」ではなく、「かろうじて折り合いをつけていく姿」であると強調。アイデンティティができると排他的になるとして、「すべての宗教において、宗派が強いアイデンティティを持つ時は、必ず異端を作ろうとする」「アイデンティティこそが人と人の敵対関係を作ってしまう」と述べ、共生の中にもアイデンティティの中にも葛藤があり、何とか折り合いをつけようとしていくのが人間の姿だと語った。
 その上で、「自分自身との折り合いのつけ方」の重要性も指摘。「自我機能」を車のクラッチ機能にたとえ、「自分自身との関係においても、クラッチの機能をどれだけ持てるかがとても大切」と主張。「他の人と折り合いをつける時には、おそらく同じだけのエネルギーを自分自身との折り合いのつけ方にも使っているのではないか」と述べた。
 最後に、完全な満足はなく、「損」や「痛み」が必要になることを覚悟する一方で、自分の中の譲ることのできないものを大切にし、同じだけ、相手の中の譲ることのできないものも大切にすることを提唱。「折れることもできるし折れないこともできる」という「しなやかさ」を日々の暮らしの中で稽古していくしかないと述べた。
 上智人間学会は1973年発足。広く人間学の知識を求め、人間学研究の発展に資することを目的としている。現在の会員数は96人。

【画像】 23日に「いのり☆フェスティバル」 市川森一さん偲ぶトークライブも 2014年9月20日

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 教会・団体・企業・学校・サークル・個人のためのフリーマーケット「いのり☆フェスティバル」(略称=いのフェス)が、今年も早稲田奉仕園(東京都新宿区)で9月23日に開催される(同実行委員会主催、キリスト新聞社、いのちのことば社出版部、早稲田奉仕園ほか協賛)。
 キリスト教につながるあらゆる関係者が教派や企業、学校の「枠」を越えて一堂に会し、互いの活動をシェアしつつ教会内外に発信するのがねらい。日基教団東北教区被災者支援センター・エマオや、今月20日に開局するカトリック系ネットラジオ「カトラジ!」などが活動を紹介するほか、神学生有志によるカフェ、教会、飲食店などが出展を予定している。キリスト教リサイクルショップ「復活書店」も同会場で古書セールを開催する。
 メイン会場のスコットホールでは、11時半から「魂の饗宴」と題するミニライブにシンガーソングライターのヤマモトカオリさん、批評家の濱野智史さんがプロデュースするアイドルグループ「PIP」、現役牧師と神学生のロックバンド「牧師ROCKS」が出演。午後2時からは早稲田大学特撮映画サークル「怪獣同盟」によるヒーローショーと、脚本家・市川森一さんの追悼企画として、トークライブ「ぼくらの時代のヒーローと宗教」が催される。ゲストは評論家の切通理作さんと、かつて市川さんと「ウルトラマン」シリーズでタッグを組んだ演出家の真船禎さん(日基教団麻布南部坂教会員)。
 開場は11時。出展スペースの入場は無料。ミニライブ、トークライブのみ各1千円(要申込み。当日券あり)。詳しくは公式サイト(http://www.inofest.com)、問合せは同実行委員会(Eメール inofest@gmail.com)まで。

【画像】 〝再編〟視野に討議 キリスト教出版販売協会 夏期例会 版元・書店・取次の垣根どう越える? 2014年9月20日

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 出版不況と言われて久しい。とりわけ市場の小さなキリスト教出版を取り巻く環境は、90年代をピークに厳しい状況が続いている。今年は都内でも専門書店の閉店が相次いだ。老舗のキリスト教専門版元、書店、取次各社が加盟するキリスト教出版販売協会(幹事長・小林望=新教出版社社長)は、毎年夏に研修と交流の機会を設けている。57回目を迎える今年は、桜美林大学多摩アカデミーヒルズ(東京都多摩市)に会員社36社から49人が集った。今回の主題はずばり「業界再編」。今後の展望を見据えつつ、目前の避けられない危機をどう乗り越えるのか。キリスト教出版に携わる社員らが、2日間にわたって熱い議論を繰り広げた。

【画像】 安藤理恵子氏「見えないもの用いる神」 キリスト者医科連盟が岡山で総会 2014年9月27日

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 日本キリスト者医科連盟(黒川純常任委員会議長)は8月15~17日、アークホテル岡山(岡山市北区)で第66回総会を開催した(渡辺英臣大会長、更井哲準備委員長)。「見えないものをも用いられる主の導きを求めて」と題し、講師に安藤理恵子氏(玉川聖学院学院長)を迎え、医療・福祉に携わる関係者約90人が全国各地から集い、信仰を持って医療に従事することの意味を深めた。
 大会冒頭のミッショナル・ワ―シップ・タイムでは、開催地岡山の倉敷聖約キリスト教会の賛美チームによる歌声が大会に彩りを加えた。賛美の合間に、且原真木氏(岡山大学准教授)によるキリスト教信仰を持つ自然科学者としての証もあり、大会テーマにふさわしい幕開けとなった。
 3度の主題講演において安藤氏は、主に新約聖書より、目に見えるものと見えないものを峻別し、キリスト者として目に見えない神の結論、神の動機に基礎付けられて歩むことの労苦と幸いを、時に笑いを交えながらリズミカルに語った。
 また特別講演において、元外科医である伊藤順造氏(保守バプテスト同盟いわき希望教会牧師)が、震災支援の現場から津波被害と原発被害ではグリーフケアに違いがあることを指摘した。
 講演のほか分科会として、精神疾患、海外での医療協力、情報通信技術、キリスト教主義病院、緩和ケア、信仰継承の問題などがキリスト教信仰との関わりで各分野の専門家より発題され、分団討議において世代を越えて問題を共有し分かち合う姿が見られた。学生の参加者や、親子二世代が医者として、または孫を連れた参加者もあり世代交代の向きも見られた。
 開催地岡山には、石井十次、留岡幸助、山室軍平、アダムスら岡山四聖人以来のキリスト教医療・福祉の伝統を持ち、その精神を受け継ぐ岡山博愛会病院もある。目に見える人々の痛みに仕えてきた医療関係者たちが、その奉仕の中で目に見えない神を知り祈り深く力強く歩む姿は、キリスト教医療のますますの必要性と決して暗くはない未来を象徴しているかもしれない。

【画像】 「難民映画祭」10月4日から UNHCR駐日事務所が各地で開催 2014年9月27日

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 国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所は10月4日から「UNHCR難民映画祭」を、イタリア文化会館(東京都千代田区)、セルバンテス文化センター東京(東京都千代田区)、グローバルフェスタJapan2014(東京都千代田区)、明治大学和泉キャンパス(東京都杉並区)、北海道大学札幌キャンパス(札幌市)、関西学院大学西宮聖和キャンパス(西宮市)で開催する。
 今回で9回目となる難民映画祭では、シリア、トルコ、アフガニスタン、ブータン、ルワンダ、リビア、南スーダンなど世界各国を舞台とした13作品の上映を予定。ドキュメンタリーやドラマを通じて描かれる世界の難民問題。その作品のほとんどが日本初上映だ。入場無料・先着順入場。
 紛争、迫害、人権侵害によって家を追われ保護を求める人の数は増え続け、2013年末時点で第二次世界大戦後初めてこれまでで最も多い5100万人に上った。UNHCR難民映画祭は、人々の恐怖や絶望、喪失感、また一方では希望と勇気、活力と成功のストーリーを紹介することで難民、国内避難民、無国籍者の置かれた状況について理解を深めてもらうことを目的としている。
 注目作品は、日本初上映となる『ボーダー ~戦火のシリアを逃れて~(原題・Border)』(アレッシオ・クレモニーニ監督、イタリア、2013年)。信仰深いシリア人姉妹のファティマとアヤ。ファティマの夫がシリア政府軍を脱走し、自由シリア軍に加わる決意をしたことによって2人は命を狙われることに......。姉妹は最小限の荷物を抱え、人目に付かぬようトルコ国境を目指す。その旅程で彼女たちを待ち受けるのは、武装した盗賊など命知らずの荒くれ者だった。
 上映作品、スケジュールの詳細は、公式サイト(http://unhcr.refugeefilm.org/)を参照。

【画像】 世界の平和と人権守るため具体的行動へ日本が先頭に 稲正樹氏 2014年9月27日

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 憲法学者の稲正樹氏(国際基督教大学教授)が8月31日、「平和憲法の現在と将来」と題して講演。日本国民は、平和主義の原典に立つ理想の達成へ努力すべきだと訴えた。


 日基教団所沢みくに教会員である稲氏の講演は、日基教団埼玉和光教会(埼玉県和光市、三浦修牧師)主催の「憲法・平和学習会」で行われた。
 稲氏は冒頭、『平和憲法の確保と新生』(深瀬忠一・上田勝美・稲正樹・水島朝穂編著、北海道大学出版会)に基づき、「今後50年、100年かけても、核・地球時代の『恒久世界平和』に寄与するために、憲法革命を進めていきたいと、わたしたち憲法研究者は考えている」と主張。「人権の尊重なくして平和はない。平和に生きることなくして人権の尊重もない」とし、憲法の前文と9条は「人類が絶滅することなく、生き残って発展せよという核・地球時代の最も根源的な至上命題を宣言し、政府の基本政策と法的歯止めとして平和的生存権を確保・尊重することを、国民が監視し、是正・支持しながら実現していく権利と責務があることを明らかにしている」と述べた。
 そして、日米同盟強化のために明文改憲によって軍隊を創設する道ではなく、米政府の要望する実質的改憲を進める路線でもなく、「平和憲法を最高法規として確保し、諸国民と協調する自主・独立の非軍事的協力によって、核・地球時代に人類と世界が破滅を免れ、生き残りを確保する道」こそが、ポスト経済大国としての選択ではないか、と提言。日本のソフトパワーを結集して、恒久世界平和の新しい文明の建設と創造に寄与し、対内的・対外的暴力によらず、国民の平和のための努力によって立憲民主平和主義革命を達成するという基本路線こそが、「日本国民だけでなく、アジアと世界の国民に普遍的に参照されるモデルとなりうるのではないか」と提唱した。

【画像】 「いつまで騙される側に」 NCC靖国問題委、藤野豊氏呼び講演 2014年10月4日

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 「天皇制と差別――いつまで騙される側にいるのか」と題した講演会が、9月8日、日基教団信濃町教会(東京都新宿区)で行われた。日本のハンセン病患者の隔離の歴史を研究している藤野豊氏(敬和学園大学教授=写真)が講演した。日本キリスト教協議会(NCC)靖国神社問題委員会(坂内宗男委員長)が主催し、100人が出席した。
 日本の近現代史を専門とする藤野氏は、大日本帝国憲法下の天皇制から話し始め、「天皇のために戦死することによって、初めて平等な民として靖国神社に祭られる」という平等の思想があったとし、「『天皇の民になれば平等だ』という論理で差別が覆い隠されていった」と述べた。
 そして、「被差別部落の戦争動員」「知的障がい者の徴兵」「ハンセン病患者の戦争動員」「『従軍慰安婦』における『性的慰安』という差別」を例に、ファシズム体制下の擬似平等について話した。
 その上で、「戦後の天皇制にも差別の構造がある」と強調。象徴天皇の政治活動の一つとして、1949年の昭和天皇裕仁の九州巡幸を取り上げ、重要産業の石炭の炭鉱で労働運動が激化しストライキが起きている最中に天皇が巡幸することで、労働運動を抑えていく役割があったと話した。一般の工場労働者に比べて差別されていた炭鉱労働者の前に天皇が立って激励したことは、「『我々みたいな者に対しても天皇は平等に扱ってくれた。だから天皇の期待にこたえて増産し、労使協調していこう』という流れを作る」役割があったと指摘した。
 また、昨年10月に熊本の国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園を天皇・皇后が訪問したことに触れ、ハンセン病患者の隔離政策の背景には皇室の役割があったにもかかわらず、この訪問に入所者が喜びの声を上げ、それを多くの新聞・メディアが報道したことに、「ハンセン病問題の被害がここで全部終わったかのような扱いがある」と主張。
 「戦後の象徴天皇の非政治性という幻想の下、天皇制は感情を持って理性を制約し、差別や戦争の犠牲に対する国家の責任を隠ぺいする役割を果たし続けている」と強調した。


【画像】 関東大震災時の虐殺事件から91年 事件の実態を調査した西崎雅夫氏が報告 2014年10月4日

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 「90年前、早稲田奉仕園スコットホールで、何があったの?!」と題して、「関東大震災時・朝鮮人、中国人虐殺・追悼弾圧90周年記念集会」が9月13日、早稲田奉仕園スコットホール(東京都新宿区)で開催された。170人が出席した。
 1923年9月、関東大震災時に多くの朝鮮人、中国人が虐殺された。その追悼の集会が、1年後の24年9月13日に同ホールで開催されたが、警察隊100人が押し寄せ、中止命令が出されて集会は解散させられた。この歴史を直視し、謝罪と反省から未来への指針を学び取る機会にしようと、90年後の同日にこの集会が企画された。
 第一部では、「東京で起きた朝鮮人虐殺事件――目撃証言を中心に」と題して、西崎雅夫氏(一般社団法人ほうせんか理事)が講演した。
 日本や韓国で虐殺事件について調査を行ってきた西崎氏は、具体的な証言を紹介しながら虐殺事件の実態を解説した。事件の原因となった「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などの流言について、「最初に流言を把握した時点で官憲(主に警察)が民衆に警戒を呼びかけたことが証言から分かる」と指摘。新聞社やバイクなどによる流言拡大も影響が大きかったと述べた。
 また虐殺事件について、手足や首を切り落とす、電柱などに縛りつける、投石で虐殺する、火あぶりにするなどの他、女性や子どもに対する蛮行も行われていたことを具体的な目撃証言をもとに紹介し、「本当にひどいことをしていたことが分かる。これが虐殺の実態。もっと周知されるべき」と訴えた。軍隊や警察による虐殺が多く行われていたことも証言から明らかにした。
 さらに、1924年に小学校で朝鮮人側の謝罪の講演会が行われていたという証言も紹介した。
 同氏の調査で判明した朝鮮人犠牲者の氏名は2012年2月現在で71~87人ほど。韓国ソウルで出会った遺族から「祖父の遺骨を探してほしい」と依頼されたことを話し、「今でも関東大震災は終わっていない」と強調した。
 最後に、「良い韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」というプラカードが掲げられてヘイトデモが行われている現状を危惧し、「決して90年前で終わった話ではない」と繰り返した。
 西崎氏らは2009年9月に墨田区八広に追悼碑を建立し、荒川河川敷で毎年追悼式を開催している。追悼碑文には、次の言葉が刻まれている。
 「一九二三年 関東大震災の時、日本の軍隊・警察・流言蜚語を信じた民衆によって、多くの韓国・朝鮮人が殺害された。東京の下町一帯でも、植民地下の故郷を離れ日本に来ていた人々が、名も知られぬまま尊い命を奪われた。この歴史を心に刻み、犠牲者を追悼し、人権の回復と両民族の和解を願ってこの碑を建立する」

【画像】 同世代に届けたい! カトリック青年によるインターネットラジオ 「カトラジ!」開局 毎週土曜放送 2014年10月4日

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 カトリック教会の青年たちが自らの手で福音を発信したいとの願いから、インターネット上のラジオ局が立ち上げられた。放送は毎週土曜日、インターネット上の動画配信サービス「ユーチューブチャンネル」を通して聴くことができる。世界とつながるカトリック教会のネットワークを生かしたグローバルな広がりにも期待ができそうだ。


 「カトラジ!」は、カトリックの信仰をもつ青年による、青年のためのインターネットラジオ番組。「行ってみ言葉を宣べ伝えなさい」との聖句に従い、一信徒の立場からイエスの福音を同世代に届たいとの思いを抱いた青年たちが、信者かどうかを問わずさまざまな人に聞いてほしいと願いながら、4カ月間準備を進めてきた。スタッフは皆ラジオの知識や技術もない素人だったが、日本FEBC(キリスト教放送局)や、実際にラジオ局で働いている先輩など、多くの関係者から研修を受け、「ラジオを通して福音を宣べ伝えることの素晴らしさを噛みしめながら歩んできた」という。
 9月20日、「カトラジ!」がいよいよスタート。期待と緊張に包まれた初回は、スタッフ約20人が見守る中での生放送。番組の冒頭では、「音楽が好きなので、洋楽を紹介してみんなの心を癒したい」「リスナーといろんなことを分かち合いたい」など、スタッフの意気込みを紹介。8月に行われたアジアン・ユース・デー(AYD)に参加した日韓の青年たちへのインタビューや、大阪、新潟、札幌の各教区、アルゼンチン、ドバイ在住の青年、カリタス釜石で働く青年をスカイプ中継でつないで放送するなど、多彩な企画で盛り上がりを見せた。
 「お悩み相談室」では、東京教区の神父を迎え「祈りの深さをどう実感できますか?」との質問に対話を交えて答えたほか、進行役の2人が祈願文を朗読し、共に「主よ、わたしたちの祈りを聞き入れてください」と唱和する「共同祈願」のコーナーでは、300人以上の死傷者を出した台湾のガス爆発事故犠牲者のため、保育園の待機児童、学童保育の充実のために祈りを合わせた。
 放送後、スタッフの青年は「拡大バージョンということで50分間、歌あり祈りあり笑いありの素敵なひとときを、リスナーの皆さんと一緒に過ごすことができて感無量。この燃える想いを、もっともっと多くの皆さんにお届けしたい」と振り返った。
 今後は毎週土曜日23時~23時半、ユーチューブチャンネルで配信する予定。詳しくは「カトラジ!」のホームページまで。

【画像】 日本人による礼拝会衆賛美歌を 「賛美歌工房」が初の歌集を発行 2014年10月11日

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 同歌を例に海老原氏は、「いつの時代の賛美歌でも、その時代の状況の中でクリスチャンが苦しみながら神さまに祈り、賛美し、問いかけていった。日本に置かれている少数のクリスチャンとして、日本の中で神さまの愛をどう伝えていくか、目をふさがず現実を見つめ、連帯しながらとりなしていくという視点に立った歌もほしい」と話す。
 同歌は同じ歌詞に基づき、萩森氏による明るいフォーク調(31番)と、高浪氏による伝統的な曲調(32番)の2種類が収められている。
 他にも、19・20・21番の「歌いたい」では、荒瀬氏の歌詞に3人の作曲者がそれぞれ曲を作っており、表現の多様性を意識することができる。
 同歌集には1曲のみ翻訳歌も収録されている。25番「愛する神よ」で、19世紀の詩人ルイーゼ・ヘンゼルの詩を今橋氏が訳し、節を入れ替えて高浪氏が作曲したもの。それ以外はすべてオリジナルの作品だ。
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 同工房では、前田氏と荒瀬氏に続く、会衆賛美歌にふさわしい歌詞を作る3人目の作詞者が生まれることを望んでいる。そこでまず、どのような賛美歌の歌詞が必要かを検討するため、一昨年、日本で出版されている五つの歌集(『讃美歌21』『教会讃美歌』『新生讃美歌』『新聖歌』『日本聖公会聖歌集』)の比較分析を行った。各賛美歌をカテゴリー別に分類し、数の少ないカテゴリーの賛美歌を作ることを目標とした。
 分析の結果、20曲以下のものとして、グローリア、応答唱、信仰告白、主の祈りなど19のカテゴリーが抽出された。「『ニーズがあるけれども少ない』という歌を作詞していく必要がある。礼拝共同体が必要としている歌を考えていく必要がある」と海老原氏は指摘する。実際にこの分析結果が今回の歌集に活かされた。「創造者としての神」に関する歌が少ないことから、前田氏に作詞を依頼し、11・12番「創造の力」が生まれた。
 歌集の完成までには創作者同士の衝突もあったという。「神学的、文学的、音楽的、教会論的に、総合的に研究協議をしていかないと、表現法の違いでぶつかることが出てくる」。今後は特に文学者によるアドバイスが必要だと指摘する。「神学に裏打ちされたクリスチャンとして賛美歌の文学を論じることができるような人が必要。そうでないとディスカッションにならない」。
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 同歌集について、楽譜だけでは分かりにくいという指摘もあり、音源を収録したCDの制作も検討しているというが、「まずは歌集を歌う集いを各地で開催したい」と海老原氏は話す。新しい表現の歌詞についての感想や反論など、現場の声を採り入れていきたいと言う。「実際に使っている現場の声を編集者がキャッチしないと、なかなか良いものができない」。
 『賛美歌工房歌集Ⅰ』は500円(税込)。問い合わせ・申し込みは賛美歌工房(FAX=045・942・7265、Eメール=hymn.koubou[アット]gmail.com)まで。

【画像】 教会フリマで「異文化」交流 いのフェス2014 追悼・市川森一さん「帰ってきたウルトラマン」 「悪魔と天使の間に...」をひもとく 2014年10月11日

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 教会関係者によるフリーマーケットとして2011年から毎年行われている「いのり☆フェスティバル」(略称=いのフェス)が今年も9月23日、早稲田奉仕園(新宿区西早稲田)で行われた(同実行委員会主催)。これまでも評論家の岡田斗司夫さん、社会学者の宮台真司さんなど教会外のゲストを招いてきた「いのフェス」だが、「拓け!!未踏の新境地(パラダイス)」と謳う今回は、かつて「ミニストリー」誌で故・市川森一さん(脚本家)と対談した評論家の切通理作さんや、晩年同じ教会員として親交のあった演出家の真船禎さん(日基教団麻布南部坂教会員)、早稲田大学特撮サークル「怪獣同盟」の学生らを招いたトークライブなどが行われ、異色な顔合わせによるこれまでにない盛り上がりを見せた。

【画像】 イスラエル発掘調査開始から50年 バイブルハウス南青山で写真展 2014年10月18日

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 日本の考古学調査団がイスラエルのテル型遺跡において本格的な発掘調査を開始してから50年。この間、テル・ゼロール、テル・エン・ゲヴ、テル・レヘシュと三つの遺跡において調査が実施され、その研究成果は国際的に高い評価を受けてきた。日本とイスラエル双方の研究者による相互理解や学問的な議論の発展にも、多大な貢献がなされてきている。
 これを記念し、長年調査団の専属カメラマンとして発掘調査の活動に同行してきた写真家・中野晴生さんによる写真展「イスラエルの人々」が、バイブルハウス南青山店(東京都港区)で催されている(イスラエル大使館後援、上智大学神学部、日本イスラエル親善協会、立教大学大学院キリスト教学研究科協賛。10月26日まで。入場は無料)。普段報道されるイスラエルの観光用の写真や、聖地写真集とは異なる中野さん独自の視点から撮影された貴重な写真の数々が展示されている。
 中野さんは伊勢神宮に神饌(供物)を納める鮮魚商の生まれ。大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ大阪校)を中退し、アフリカへ渡った後、ヨーロッパ、中南米などで足かけ5年、海外を撮影して回る。帰国後は現在に至るまで、主に雑誌を中心に作品を発表するフリーカメラマンとして活動。写真集に、「週刊新潮」での3年にわたる連載をまとめた『湖沼の伝説』(新潮社)がある。
 このほか、立教大学キリスト教学研究科主催による公開シンポジウム「テル・ゼロールからテル・レヘシュへ── イスラエルにおける日本考古学調査団の50年の歩み」も、11月29日の午前10時から同大池袋キャンパス(東京都豊島区)太刀川記念館3階多目的ホールで予定されている(申込不要、入場無料)。アミハイ・マザール(ヘブライ大学名誉教授)、グンナー・レーマン(ベン・グリオン大学教授)、エズラ・マルクス(ハイファ大学講師)、金関恕(天理大学名誉教授)、杉本智俊(慶応大学教授)、牧野久実(鎌倉女子大学教授)、桑原久男(天理大学教授)の各氏が登壇。これまでの発掘調査を振り返りつつ、関連する諸学問分野の発展の中に位置づけ、調査の現状と今後の課題について、両国双方の研究者が議論する。

【画像】 今野利介氏「神の領域に踏み込むな」 キリスト教独立伝道会「平和講演会」 2014年10月18日

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 キリストにある絶対的平和主義に立ち、十字架の福音を伝道することを目的とするキリスト教独立伝道会(田口宗一会長)が9月23日、在日本韓国YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)で「キリスト教平和講演会」を開催した。今野利介(基督教独立学園理事)、鷹巣直美(「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員)の両氏が講演した。
 今野氏は「ヒロシマとフクシマのある国で」と題して、化学教師としての経験をもとに講演。ヨーロッパ諸国が原子力発電に代わり風力・太陽光発電に力を入れているのは「安全だから」とし、自然界で起こる目に見える変化は安全であるが、目に見えない人工的原子核反応は危険だと主張。
 出エジプト記3章5節を引用し、核エネルギーの利用について、「これは神さまの領域。わたしたち人間がやってはいけないこと。自然界にはないのだから。このことによって起こる放射能被害はとてつもない」「神さまの領域に土足で踏み込むという〝絶対悪〟だ」と強調した。
 最後に合唱曲「ヒロシマの有る国で」の歌詞を言い換えて、「フクシマのある国で、しなければならないことは、核エネルギー利用をやめることだろう」と訴えた。
 日本バプテスト教会連合大野キリスト教会員の鷹巣氏は、「世界各国に平和憲法を広めるために、日本国憲法、特に第9条を保持している日本国民にノーベル平和賞を授与してください」と呼び掛ける署名活動を昨年から始めた経緯を話し、これまでの感想を語った。
 憲法に関心を持ったきっかけは、松山幸生氏(日基教団隠退教師)を講師に迎えた勉強会に参加したこと。「この憲法は神さまのみこころに適う憲法だ」と確信したという。
 「一人ひとりが聖書に立って神さまにつながることが大事なように、いくら憲法が良くても、一人ひとりがその憲法を持って読んでいなければ、解釈改憲など間違った方向に流されてしまう」とし、憲法を無償配布してほしいと主張。「そうしてようやく憲法を議論する土俵に上がれるような気がする」と述べた。

【画像】 キリスト教研究の可能性探る 日本基督教学会が関学で学術大会 2014年10月18日

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 「キリスト教研究の可能性」と題する日本基督教学会第62回学術大会が9月9~10日、関西学院大学(兵庫県西宮市)で開催された。全国各地より研究者ら約180人が集い、研究発表と年次総会を行った。
 水垣渉氏(京都大学名誉教授)は「聖書的伝統としてのキリスト教」と題し、キリスト教とは何か、という問いをめぐるキリスト教学の学問的地平について、出発点としての多様性、多様性から全体性へ、聖書的伝統という三点から、人類にとって最も巨大な伝統である聖書的伝統を開くキリスト教研究の可能性について講演した。
 パネルディスカッションでは、氣多雅子氏(京都大学文学研究科教授)が反宗教・非宗教の観点から宗教哲学の足場を確認することで、キリスト教研究の固有性を浮き彫りにした。深井智朗氏(金城学院大学教授)は経済市場というメタファを用いて、総合的「キリスト教の文化科学」としての神学の刷新を提言した。柳澤田実氏(関西学院大学神学部准教授)は生態心理学の観点から福音書のイエスの行動を解釈し、キリスト教信仰の持つ身体性への注意を促した。
 パネリストそれぞれが、宗教哲学、神学、生態心理学の観点から主題について発表し、現代においてキリスト教を問い、学的研鑽を積むことの積極的意義について語った。会場からも活発な質疑応答がなされた。
 研究発表は聖書学から歴史神学、実践神学に至るまで幅広くなされた。
 渡辺和隆氏(京都大学文学研究科・博士課程)の「塚本虎児のヘブライ書解釈」と題した発表では、内村鑑三との連続性と塚本自身のキリスト教理解という二つの観点から分析がなされ、日本キリスト教史が一つ明るみに出された。
 会期中、関西学院大学の図書館が、所蔵する死海写本断片、エラスムス校注の新約聖書初版、グーテンベルク42行聖書など26点を特別展示し、多くの参加者が貴重な資料に触れる機会を得た。また学生たちによるスムーズな会場運営は、創立125周年を迎えた関西学院大学の「奉仕のための練達」の精神を発揮し、美しいキャンパスと共に学会に華を添えた。


【画像】 日基教団が48年ぶり開催 青年大会に370人参加 実行委員長・増田将平氏に聞く 2014年10月18日

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 日基教団「教会中高生・青年大会2014」が8月19~21日、国際青少年研修センター東山荘(静岡県御殿場市)で開催された。教団主催の青年大会の開催は48年ぶり。「イエス・キリストの名によって立ち上がり歩きなさい」を主題に、実行委員などのスタッフや中高生の引率者も含めて370人が参加した。実行委員長を務めた増田将平氏(青山教会牧師)に大会の経緯や今後の展望について話を聞いた。

【画像】 歴史的教会に響かせたい鐘の音 三里塚教会に鐘を贈る会 2014年10月25日 

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 建築家吉村順三の若き日の作品、三里塚教会には鐘楼はあるが、そこに取り付けられるはずの鐘は設置されず=写真=今日に至った。千葉県成田市にある1954年に建築されたこの教会は、成田国際空港建設など激動の時代を共に生き続け、時代の証言者としての価値も合わせ持つ。この教会の鐘楼に鐘を設置し、本当の意味での教会の完成を目指したいとの思いで立ち上げられた三里塚教会に鐘を贈る会は、今年の3月に活動をスタートした。
 吉村は1908年東京市に生まれ、東京美術学校(現東京藝術大学)建築科へ進んだ。建築への目覚めは早く、13歳で「小住宅設計懸賞」に2案応募し、入選と選外佳作になっている。同美術学校在学中からアントニン・レーモンドの建築設計事務所で働き始め、レーモンドの米国事務所で働くため40年に渡米。翌年、日米開戦前に帰国し吉村設計事務所を開設。62年に東京藝術大学建築科教授に。97年逝去するまでに数々の名建築を残した。
 三里塚教会の時代の証言者としての面は、66年に三里塚、芝山地区が国際空港建設計画地となり、それに対抗して反対同盟が結成され信徒の戸村一作が代表となる。54年に建築された同教会は戸村の時代の農地開拓の時代を背景として、吉村が心豊かな祈りの空間を作り出すことに精神を注いだ作品だが、予算の関係で鐘は設置されないできた。
 同贈る会代表の川北英氏(ギャラリーエークワッド館長)は「年代を経たら取り壊すというだけではなく、建築を文化として捉える視点も大切では。華々しい建築ではなくとも価値のある建物に目を注いでいきたい」と話し、目標額は近いとのこと。
 問合せは、事務局、岡部(℡03・6660・6011)。寄付は一口1000円単位で送金先は、振込み口座、三菱東京UFJ銀行 枚方支店。普通0242036。カネヲオクルカイ。

【画像】 クリスマス見本市&ブックフェアに約40社 一般公開し展示即売会も 2014年10月25日

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 日本キリスト教書販売株式会社(日キ販)は10月7日、大田産業プラザ(東京都大田区)で、クリスマス用品やカレンダー、本などを特別展示する「クリスマス見本市&キリスト教ブックフェア」を開催した。
 この見本市は、キリスト教の専門出版社、絵本出版社、用品メーカーなどが一堂に会し、専門書店を対象に新商品のプレゼンなどを行うもの。これまで、キリスト教出版販売協会に加盟する企業を中心に、業界関係者を対象とした催しだったが、今回は初の試みとして広く一般にも参加を呼びかけ、後半は一般開放し、その場で購入することもできる即売会も併催された。
 全国から約40社が出展し、200人以上の来場者が、各ブースの展示をまわりながら担当者の説明に耳を傾けていた。来場者に全社のブースをまわってもらおうと、スタンプラリーも行われ、参加者がカードを手にスタンプを集め、景品を受け取る姿も見られた。
 会場の一角では「お店での魅力ある棚作り・ディスプレイ術」をテーマにミニワークショップが行われ、講師がポップアップの作り方を実演しながら、書店関係者に伝授する企画も行われた。
 出展社は、キリスト新聞社、教文館、日本キリスト教団出版局、日本聖書協会、いのちのことば社、伝道文書販売センター、アバコ、ドン・ボスコ社、女子パウロ会、サンパウロ、チキュウグリーティングス、函館クリスマスファクトリー、ユナイテッドプランニング、グロリアアーツ、至光社、講談社、小峰書店、ほるぷ出版、主婦の友社、燦葉出版社、ミクタムレコード、荒地に川ミュージック、アストン、み声新聞社、雲の間ある虹出版、ペガサスキャンドル、エフ・エル・リンク、東洋工業、フラワーポット、ナルド、北海道キリスト教書店、ヨベルなど。
 キリスト新聞社のブースでは、11月上旬に発売予定の新商品「バイブルハンター アドベント」もお披露目され、来場者の注目を集めていた。

【画像】 民主化デモ現地レポート 香港教会と民主主の「今」を探る 為政者へ執り成しの祈り 2014年10月25日

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 9月28日、香港で民主的な選挙を求める学生・市民のデモ隊が、機動隊と衝突し市内中心部を占拠するという事態になった。留学中にその渦中へ身を置くこととなった松谷曄介氏(日基教団牧師、香港中文大学・崇基学院神学院客員研究員)に、デモの背景とキリスト教界の動向について現地からレポートしてもらう。

日キ改革派教会が女性教職に道開く 2014年11月1日

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 日本キリスト改革派教会(小峯明大会議長)は10月14~16日、大阪YMCA(大阪市西区)で行われた第69回定期大会で、同教会における女性教師と女性長老の任職を認める教会規程改正案を可決した。施行は2015年10月。議場からは、改正について教会員へ丁寧に説明するよう求める意見が複数出された。
 また、陪席した正統長老教会(OPC)の宣教師のほか、まだ女性への任職を認めていない改革長老教会も、問安のあいさつで反対の立場を表明した。
 聖書釈義、教会の信仰基準であるウェストミンスター信条などの側面から、約30年にわたり慎重に検討した上での決定だけに、今後の教会における女性の立場を左右する大きな一歩となると注目を集めている。

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